中古車にもトレーサビリティー(距離、修理歴など紐付け)を

公開日06/06/23、最終更新日15/01/24

トレーサビリティー=食品の取り扱いについて、食卓から生産現場までの履歴をさかのぼる仕組みのこと。

『鳥インフルエンザやBSE、遺伝子組み換え作物の登場などの問題によって、食の安全性に対する意識が急速に高まり、トレーサビリティーが訴えられるようになった。』
という経緯があったことから、食品だけと思われがちですが、別にそうではなく
『作業(仕事)内容を記録した履歴を残し、追跡ができること。』
をトレーサビリティーと言うのですね。

スーパーでお肉や野菜の生産者を表示しているだけが、トレーサビリティーではないのですね。
(すみません、僕は今日知ったものですから)

であれば、車業界にもトレーサビリティーは必要ではないでしょうか?

新車は、メーカーという顔がありますから、今もリコールなど不具合に対して責任を持ってやっています。
が、グチャグチャなのが中古車業界です。

やりたい放題で、ポロ儲けをしている会社=多店舗展開・全国展開している会社
と言っても過言ではないくらいなので、なかなか浄化されません。

(『メーター戻し』という悪行も、やっとこの数年でシステム化され
車検証に印刷されたりするようになったばかりなので、まだまだ抜け道だらけで、騙されたという話を聞きます。)

もっと業界で真面目に経営をしている会社が声を上げて、極悪企業を締め出さないといけないのでは?

汗水流して畑を耕していらっしゃる農家の方が出荷した、100円のにんじんやじゃがいもには名前が入っていて、
何かあったらその人は「責任持ちます。」と正々堂々とされているのに、
チャラチャラと、首や腕に金の鎖した中古車屋さんのおっさんは、数百万の中古車を売って、何かあったら
「知るかボケ!お前の運転が悪いから壊れたのと違うんか~!」と逆切れする人の多いこと
(昨日の業者も、まんまですね。)

食品も人が口にするもので命に関わりますが、車も運転すれば凶器になり命に関わりますから。

そう考えると、あまりにも今の車業界はヌルイ。

とりあえず当社では、自分で出来る限りの生産表示という意味で、
納車は全国どこであろうと誰の担当であろうと、社長の僕がすると決めています。

難しいところもあるんですよ。
本当はお客様が悪いのに、あれこれ難癖つける方もいらっしゃいますから。

でも、それはどこの業界も同じで、スーパーでもクレーマーはいらっしゃる訳ですし。
ある程度のリスクを考慮した上で、価格も再検討した上で、トレーサビリティーは導入していかないといけないでしょう。

今の中古車業界よりも、健全化されて価格は少し上がった業界の方が活性化すると思うのですが、いかがですか?

と、地元に「家も生産者表示しないといけない。」と言う工務店さんがあったもので、記事にしてみました。

APAの元谷社長みたいに「自らが広告塔」になるというのも同じ意味ですね。

僕も真似して、販売車両に顔写真貼ってみようか?
スタッフ「お客様にすぐ剥がされますよ。」

だよね。

14/6/20 8年経ちましたが、あと6年もかかるんですか?欧米では前からあるんですよね。

ちなみに、下の記事にはないのですが、これ(国交省の検討会の中間発表)の中に、ワンストップサービス普及もある。
10年経っても、全く普及しないOSS(新車の手続き簡素化)をみてると、6年後でも、まだ導入されないのだろうな。

しかも、導入維持のために、とてつもない税金が注がれている。
(=使う事すら出来ない、3/4の県民も負担をしている)

「ワンストップ」なんて聞こえは、すごくいい、(実際、ユーザーに)便利なサービスでも、
官僚どもが考えると、ロクでもないものになる。
やらないで、税金ジャブジャブされない方がマシ。
しかも、実務、オペレーションやる公務員が頭悪いと大変。注意しないとね。
(OSSは、さまざまな官庁、そして国と県など、
いくつもの縦や横の利権を、取りまとめられる人がやらないと、出来る訳がない。) 

安全運転で自動車保険が安くなる?

それを言うなら、走行距離による階級分けをまずやってくれません?
当社のように、年3万キロ以上走る者と、年1万キロの日本人の平均使用度と、週末ドライバーやめったに運転しない者と、
同じ1事故、1違反でも、我々のは、普通の人の1/3以下で評価してもらえませんか?
(もちろん、たくさん走っている人の方が、運転上手な人が多いでしょ?が前提。
全く運転しないゴールド免許取得者なんて、不公平だ。くれ!ゴールド免許w)

とりあえず、官僚どもや、個人情報が絡むと、いつまで経っても前に進まないので、
事故歴データ共有化、QRコードを貼って車両ごとにデータベース化くらい、さっさとやりなさいよ。
(損保が主体になればすぐでしょ?)

それに導入されても、『消費者がちゃんと使いこなせるか?』という問題もある。

上に書いたように、アメリカでは前からあるが、
じゃあ、アメリカの中古車売買はユーザーにやさしいか?
日本よりお得な、安心なカーライフになってるか?なってない。

ずっと書いているように、走行距離にものすごくこだわる消費者とか。
たくさんあるクルマの程度の見極め材料の一つでしかないのに。
「絶対3万キロ以内!」とか。
で、壊れないと思ってるから、(「距離にこだわって買ったし」みたいな)
壊れたらクレーマー化したり、おかしな事になる訳ですよ。 

ということで、とりあえず、若干の予算で出来る事からやってくれませんか?
(トヨタ様が、あいおいニッセイとかと、顧客管理データを少し拡大して、有料で公表。
とか、やってくれるだけで、シェア半分なんだから、あっという間に普及する)

>政府は、新たな成長戦略の一環として、自動車の走行情報や修理の履歴など車に関するビッグデータの活用を進め、2020年までの実用化を目指すことになりました。
自動車に関するビッグデータは、車の位置情報を集めて災害の際の避難誘導などに役立てられていますが、政府は成長戦略の一環として新たな活用方法を検討し、その具体策を取りまとめました。
それによりますと、アクセルやブレーキの踏み具合などのデータを基に安全運転をすれば自動車保険の保険料を安くする「安全運転促進保険」を新たに導入するとしています。
また、国が保有する車検のデータと民間の整備工場での点検や修理の記録を一元化し、故障しにくく安全性の高い新車の開発につなげるほか、中古車の過去の修理や事故などの履歴をたどれるトレーサビリティー制度も新たに設ける方針です。
その一方で、こうしたビッグデータは個人情報にもつながることから、政府は情報の取り扱いに関するガイドラインを作ることにしています。
政府はこうした具体策を18日公表することにしていて、自動車メーカーなどの関連企業と連携し、2020年までの実用化を目指すことにしています。(14/6/18 NHK)

>中古車の「履歴書」を有料で提供するサービスを、国土交通省が導入する。
保険会社や工場から事故や整備の記録を集め、所有者や車検など国の登録情報と統合。
外観だけではわからない車の過去を買い手らに開示することで、中古車取引をガラス張りにする。2020年の開始を目指す。
16日に政府がまとめた成長戦略に「自動車関連情報の活用」が盛り込まれ、国交省の有識者検討会が18日、素案を公表した。
国や保険会社、自動車整備工場などに分散している情報を一元化。
フレームのゆがみやエアバッグの作動状況、水没の有無、過去に何人のオーナーがいたかなどを購入前にわかるようにして、買い手が事故車や故障車と知らずに買うのを防ぐ。
売り手が事故のない車と証明し、下取り価格を高くできる効果も期待され、中古車市場の活性化が見込めるという。
米国ではすでに同様のサービスがあり、1件約4千円で民間企業が情報を提供している。
国交省も民間でのサービスを想定。今後、保険会社や整備工場が情報を提供する際の個人情報の取り扱いや、正確な情報を集めるためのルール作りを進める。(朝日新聞)

15/1/24 声を上げてから9年。関係各位の皆さまのお力と、ITのおかげで、やっとここまでは来ましたね。
(って、国交省は、去年も同じ事を「2020年までに」って言ってるんですけどね。)

ただ、お上が動くと、なぜこうもバカみたいに大げさな話になるんでしょう?
お前らの手元にある情報の統一化と開示だけでいいから、さっさとやれよ。

それだけで、去年の 自動車評論家の国沢発言に問題は?2
のような、メーター巻き巻きなんて、なくなるるだろ。バカなの?
(予算を壮大に使うような)大げさな話にしなきゃいけないの?
なんとか機構みたいな、天下り団体を作る前提がなきゃ、動かないの?
だったら、やるな。Goo、カーセンサーがやれ!

と書いてみたが、世の中は『急ブレーキばっか踏んでると、自動車保険が上がるかも?!』
の方に興味があるようで、時事通信の方の記事は、それしか書いてない。

これも、おかしな話だ。
急発進、急ブレーキしないが、トロトロ右車線を走ってるエコカーのじじいの方が、よっぽど危険だし迷惑なのに。

P.S.急ブレーキといえば、1か月前くらいから、アイサイトの誤作動がネットで話題に。
(早朝、前の車のマフラーからの白い湯気に反応して、急ブレーキしまくりw)
怖いですよー。
右折車がどいて、前方なにもない、さあアクセルってタイミングで急ブレーキですからね。
「自動ブレーキが付かないなんて」と、ディスりまくりの評論家どもよ、なんか言え。
(危険回避補助としての技術革新は素晴らしいが、『車の評価』でそこか?って事。
=あくまでオプションであって、クルマのメインじゃないだろ)

>車に関連した膨大なデータ、いわゆるビッグデータの活用を検討している国土交通省は、自動車の修理や事故などのデータを使って履歴がたどれる「トレーサビリティーサービス」の導入などを目指すことになりました。
自動車の運転状況や修理の履歴などの膨大なデータ、いわゆるビッグデータの活用の在り方を議論していた国土交通省の検討会は、このほど、その最終案をまとめました。
この中では中古車市場の活性化を図るため、修理や事故などのデータを使って自動車の履歴をたどれる「トレーサビリティーサービス」の導入に向けた試験的な取り組みを実施すべきと提言しています。
具体的には、国土交通省が販売店など関係者と連携してサービスの構築に向けた情報の収集や管理の方法などに加え、サービスの導入によって中古車の売買にどのような影響があるかを検証して、本格的な仕組み作りを目指すべきだとしています。
最終案ではこのほか、急ブレーキの回数などの運転データを活用して安全運転をすれば保険料が安くなるという自動車保険の普及に向けて、このような保険が交通事故の減少につながるか検証すべきだとしています。
国土交通省は、こうした内容を盛り込んだ最終案を23日にも公表し、順次、取り組みを進めていくことにしています。 (15/1/23 NHK)

>国土交通省の有識者検討会は23日、IT化が進む自動車から得られるビッグデータの活用策を取りまとめた。
急発進や急ブレーキが少ないドライバーの保険料を割り引く仕組みなどを、2020年ごろまでに実現するよう求めている。
同省は具体的な制度設計に向け、実証実験や調査などに着手する。(時事通信)

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